関係性の教育学会第16回(2018)年次大会・発表募集/参加登録
[時間が変更になっています]

表申し込み/ 参加登録:フォームにて登録願います。
http://epajapan.jimdo.com/年次大会/

会 場:大東文化会館ホール(東武東上線・東武練馬駅徒歩3分)

https://goo.gl/maps/uRerxbJubqy
日 時:2018年6月3日(日)午前10時20分〜午後5時30分(受付開始10時)
10:20 - 11:10  総会およびジャーナルにもとづく研究成果の共有
11:10 - 12:10  ポスター(発表)セッション:
A3サイズ2枚(A4×4枚)にテーマ内容を余裕をもってお書きいただき、当日は壁面に掲示の上、決められた時間に(昼食も持参いただき)随時やりとりをしていただきます。
課題研究
13:00 - 15:00 現代社会におけるカジュアルヘイト
15:15 - 17:15 アクティブラーニング・PBLと地域連携教育
参加費:無料[会員・未会員を問わず]懇親会実費

 

ポスター(発表)セッション概要

Zane Ritchie, Josai University 

Yuko Kitamura, Nagano University 

Establishing a Computer Laboratory in a Slum School in Nairobi, Kenya: An interview with Administration and Teaching Staff a Year On.

 

This poster will introduce the background and rationale for the establishment of a computer laboratory in a slum school in Nairobi, Kenya. The focus will be on an interview carried out with staff and administration a year after its establishment in March 2017. An analysis reveals several useful insights regarding how the computers were incorporated into the curriculum as well as issues that would be worthwhile considering for those planning to set up similar technology-based initiatives in developing countries.

 

松田 剛史 

藤女子大学 

ESD人材育成事業協力校から見た実証実践のふりかえり 

〜北海道・石狩市立双葉小学校での実践より〜 

コンピテンシー・ベースでカリキュラム編成した総合的な学習の時間での実践終了後、2年を経た現在において、学内コーディネータ的な立場として機能した教務主任(当時)に行ったインタビューを通して新たに見出された成果と課題を分析した。ESDの視点を取り入れ、外部からの学習コーディネータを導入し、ルーブリックを活用したことは、児童の学びはもとより、教員自身の学習活動に対する指導のあり方や授業の組み立て方に大きな変化をもたらした。生きて使える学びを念頭に置いた学習活動の展開にESDは最適のツールとして活用できるが、これを継続的に学校教育で位置付けるにはクリアすべき問題が多く、現在の学校教育における大きな課題である。 

 

石井 雅章 

神田外語大学 

ランダム化手法を用いた「学びの振り返りシート」の効果測定の取り組み『関係性の教育学』vol.17でも論じた、学びのプロセスにおける「想起」に重点を置いた「学びの振り返りシート」の全体像と、授業における活用実践、さらに従来の振り返り手法及び振り返り行動無しの場合との比較調査の取り組みについて発表する。 

 

小山田 健 

小樽商科大学 

伝統的工芸品の普及に向けたニーズ調査 

北海道平取町にはアイヌ伝統が色濃く残っている。2013年に経済産業省の伝統的工芸品に北海道で初めて「二風谷イタ」や「二風谷アットゥシ」が指定される。しかし、1970年に50軒あった民芸店は現在4軒に減少しており、伝統的工芸品の普及と販路拡大、従事者の増大が課題となっている。そのため、工芸家等が組織する組合では、安価で多様に製作できる「レーザー加工機」を導入し、アイヌ文化や工芸品に触れるきっかけとするための商品販売等を行う。本調査では、モニターツアーを実施し「レーザー加工機」を使った商品のニーズを探る。結果、ニーズはあるが、PDCAをまわしながら、ターゲットや商品内容等を変更していく必要がわかる。 

 

David Hough 

The Use of Double Consciousness in Engaged Pedagogy 

A problem, which plagues social justice educators, is that many of our students believe the lies they have been taught in school and through the media. Karl Marx coined the term false consciousness to describe this. Paulo Friere called it the consciousness of the oppressor. In 1902 W.E.B. Dubois labeled it double consciousness - two contradictory internalizations (one taught, one experienced). This brief presentation explores how we can use double consciousness as a pedagogical tool to explore these contradictions within us. 

 

伊藤 通子 

東京都市大学 

PBLのデザインと効果について 

Problem/Project-Based Learning、通称PBLは、問題を扱う学習法として、近年、数多く実践されるようになってきている。PBLは、学習者の発達段階や扱う分野、教師の教育目的等に応じて様々な実践スタイルがある。しかしながら、その教授戦略としての効果に対するデザインの重要性については認識が低く、必ずしも議論が十分であるとはいえないと感じている。 そこで、Torp&Sage(1998)による、種々の教授戦略における「問題」「教師」「学習者」「認知」「メタ認知」「学習者の関わり方」「情報」等を軸にした分類を基に、PBLのデザインと教育的・社会的効果との関係について考察したい。 

 

小浜 駿 

宇都宮共和大学 

高校生の理想の教員像

本研究は高校生の理想の教員像について検討するため,77名の2年生を対象に調査を行った。高校で出会った好きな先生を思い出せた生徒(57名)と,いなかったあるいは思い出せなかった生徒(20名)のそれぞれにおける理想の教員像および学校に対するイメージを比較した。分析の結果,思い出せた生徒は教員にわかりやすい授業や親しみやすさを求めており,学校は大学進学し就職するための通過地点にすぎないと認識していることが示された。一方で,思い出せなかった生徒は教員に言動一致していることや教師自身の間違いを認めることを求めていることが示された。また,学校は自己を向上させる場であると認識していた。 

 

松田 悠希・陣内 雄次 

宇都宮大学教育学部 

「子ども食堂の地域コミュニティ形成に関する一考察 栃木県内の子ども食堂を事例に」

本研究では、近年よく目にする「子ども食堂」という活動を「地域コミュニティ形成」という視点から捉え、栃木県内の子ども食堂の地域との関わりを調べることで、地域コミュニティの形成における子ども食堂の有用性について明らかにすることを目的とした。その結果、栃木県内の「子ども食堂」は地域の人にとって「地域コミュニティの形成」「多世代交流」「自己有用感がもてる」可能性があると分かった。また、これらの活動継続のためには、資金の確保、更なる地域の人の理解・協力、体制づくりが必要だと分かった。 

 

町田 小織 

東洋英和女学院大学

PBLにおける関係性構築のデザイン 

PBLの成否を分ける重要な要素のひとつに信頼関係の構築がある。教員と学生、学生同士、学生とステークホルダー等々との良好な関係を構築するためには何が必要か、2017年度の実践例から考察を試みたい。セルビア大使館と連携するPBL(正課科目)は昨年度後期に3期目を迎えた。履修者6名のうち3名は、単位取得後の現在も活動を継続し、4期目の授業にピア・サポーターとして参画したり、大使館職員と協働したりしている。3期目にして初めて、授業が終わってからも活動を続けたいという学生が現れたのはなぜなのか、今後のPBLに活かすべく何が功を奏したのかについて調査・分析をしたい。 

 

長岡 素彦 

一般社団法人 地域連携プラットフオーム 

持続不可能な未来を超える教育 SDGs・ESD(SDGs4-7)とMIL 

今後のAIによるSocety5.0社会では、AI による教育だけでなく、「今日、小学校に入学した子どもたちの65%が、最終的にまだ存在していないような全く新しいタイプの仕事に就くことになる。」また、貧困化、格差拡大、戦争などの地域と地球の持続不可能化の進展も急速化している。この状況に対して、SDGs持続可能な開発目標の目標4「教育」の7項に明示されたESD持続可能な開発のための教育とMILメディア情報リテラシーは対応している。具体的にはSDGsとESDが反映された新学習指導要領と社会に開かれた教育課程での学校実践として、ESDの授業(小6)とMIL・フェイクニュースの授業(高校情報・中2国語)について述べる。 

 

山西 敏博 

公立鳥取環境大学 

【童謡】を用いたCLIL実践

本発表は「童謡」を活用しながら、いかに(CLIL:内容言語統合学習)に連携をさせていくことができるかといった実践例を紹介する事を目的とする。脳科学・アドラー心理学・マインドフルネスの概略説明を施しながら「童謡」の心地よさを紹介しながら、受講者同士の心を開いての英会話 にも広げることができる例を紹介することにより、 勤労・学習意欲への向上にもつながることを紹介する。この場合のCLILは「脳科学+心理学+音楽+英語」という連携となる。

 

課題研究

 

現代社会とカジュアルヘイト

-「埼玉朝鮮学校補助金再開を求める市民アクション」の報告と考察を通して-

現代社会は過激なそれよりも、むしろカジュアルなヘイトスピーチ(差別扇動表現)にあふれている。その背景には何があり、私たちは多文化共生社会をめざして、何に挑まなければならないのか。「埼玉朝鮮学校補助金再開を求める市民アクション」の報告と考察を通して、それを研究する

・埼玉県朝鮮学校補助金支給再開を求める有志の会活動の報告-

 金 理花(東京外国語大学大学院博士後期課程)

・現代社会におけるカジュアルヘイトの事例と背景

 渡辺 雅之 (大東文化大学教職課程センター)

・コメントとトークセッション

  論点整理「現代社会における多次元的レイシズムを捉える視座」

  宮崎 理(名寄市立大学保健福祉学部) 

 

アクティブラーニング・PBLと地域連携教育

2016年から課題研究として今後の教育のテーマになるアクティブラーニングとPBL (Project Based Learning・Problem Based Learning)の事例を調査し、そのあり方を検討してきた。2017年度はアクティブラーニング・PBLと地域連携教育に関する課題研究を行ってきた。今回は2017年度報告として、成果・関係性の教育学誌投稿論文及び、今後の展開について論議を行う。未来の学びと持続可能な開発・発展研究会との共同研究

・概要報告

   長岡 素彦(関係性の教育学会理事) 

・研究報告

 勝浦 信幸(城西大学客員教授)

   松田 剛史(藤女子大学特任准教授) 

・トークセッション(質疑・討議)

 

発表申し込み/ 参加登録:フォームにて登録願います。
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発表応募:
名前、所属、mail, 懇親会参加を、発表希望者はタイトル(日本語あるいは英語)および要旨(日本語300字あるいは英語100語)もあわせて登録してください。
発表申込み期限:5月25日(金)
[5月28日(月)を目途に諾否をお知らせします]
参加申込み期限:6月1日(金) / 当日受付可ですが、フォームへの登録を願います。
http://epajapan.jimdo.com/年次大会/
問合せ:epajapan@gmail.com